SDGs-平等な社会を考える①

投稿日:2021年6月7日

新学習指導要領でも、これからの時代を生き抜く子供にとって必要な力と言われている、「思考力」、「判断力」、「表現力」。これらの力を育むための学習方法の一つが、探求学習(=アクティブラーニング)です。〇×のつけられない、答えのない問題に、仲間と協力して取り組みます。

ココテラスでは、昨年に引き続き、今年も「すららアクティブラーニングイベント」に参加しています。今年のテーマは、「平等な社会を実現するためにわたしたちにできることを提案しよう!」です。(昨年の様子はこちら➤)

まずは、5月7日から4週間にわたり、毎週週替わりで出題される質問に対して、自分なりの考えをまとめ、専用SNSで回答しました。

フェアトレードって何?

その中の一つ、3週目の議題は、「不平等のない社会を実現するために、国内外問わずすでに取り組まれていることを調べて書きましょう。」でした。1人一台パソコンを使い、みなで楽しく調査を行いました。

参加者の中で最年少の小学生が調べてくれたのは「フェアトレード」。初めて聞いたであろう、フェアトレードがどういうものか、自分で調べ、白板に絵を書いて私たちに説明してくれました。

フェアトレードは、Fairtrade= 公正な貿易を意味し、開発途上国でつくられたものを適正な価格で継続的に売買する国際的な取り組みです。

 

開発途上国では、先進国に住む人たちが安く商品を購入できるように、適正に賃金が支払われず、搾取に近い環境で労働している人が多くいます。またその過程では、多くの児童労働が常態化している現実があります。

 

フェアトレードは、生産者に適正な賃金を支払い、それにより立場の弱い途上国の生産者や、児童を含む労働者の生活改善と自立を目指す運動です。

 

パソコンでの調査は、難しい文献に当たることも多く、小学生には少しハードルが高いかなぁとも思っていましたが、現状の問題点とフェアトレードによる効果が実によく書けていると思いませんか?フェアトレードは、SDGsの複数の目標に関わる、とても重要なキーワードの一つでもあります。

 

貧困、飢餓、ジェンダー問題、人と国の不平等など、世の中の多くの社会問題は、その存在が知られていないことが大きな課題です。

 

小学生のうちから、様々なことに触れ、関心を持っておくことで、将来何かの問題に直面した時に、大きな視野を持って考える力を育むことができます。

 

次回6月12日は、オンライン会議システムを使い、学年や地域を超えて、ランダムに生成された全国の参加者とグループで取り組むワークショップです。そもそも「なぜ不平等は問題なの?」「なんでも平等にしないといけないの?」をテーマにミニ講義が行われるほか、グループワークを通じて、「課題分析から解決策の立案」という流れも体験してもらいます。

 

これらのイベントは、ココテラス生なら誰でも無料で参加することができ、オンラインワークショップのみの参加も可能です。(昨年の様子はこちら➤)

 

6月12日のワークショップの様子は、また後日ブログにてご報告します。