英単語を覚える「コツ」➀

投稿日:2020年9月18日

英語の勉強をしていて、「単語が覚えられない」、「覚えてもすぐ忘れちゃう」、「あぁ、もう無理~」とあきらめている人はいませんか?

実は、英単語の学習にはちょっとしたコツがあるんです。人間の脳の特性を理解し、それに沿った学習をすることで、より少ない労力で、たくさんの英単語を覚えられるようになります。

そのとっておきの方法を、2回に分けてみなさんにご紹介します。

復習のタイミングと回数

人間は、一度何かを記憶しても、時間がたつとそれを忘れてしまいます。それが普通です。

「あぁ、俺はなんてアホなんだぁ」

なんて思う必要はありません(笑) 。

では、何もしないと忘れてしまう情報を、しっかりと記憶し、しかも忘れにくくするにはどうしたら良いでしょうか?

そのこたえは・・・こちら↓です。

・完全に忘れてしまう前に記憶を修復する  (1回目は24時間以内) 
復習は時間ではなく回数。
 英単語と出会う回数を増やす。 

カナダのウォータールー大学の研究結果によると、最初の復習は24時間以内に行うのが効果的なんだそうです。

縦軸が記憶の度合い、横軸は最初に学習した日からの日数です。

黒色の線は 、1時間の講義を受けて覚えたことを100%としたとき、 一度も復習をしなかった場合です。一度覚えたことでも何もしなければ、24時間後には50~80%の内容を忘れてしまいます。

そしてそのまま何もしなければ、1か月後にはほんの2~3%しか覚えていないのです。せっかく時間をかけて覚えても、これではやる気がなくなりますよね。

一方、オレンジ色の線は

  • 24時間以内に10分
  • 1週間後に5分
  • 1か月以内に2~4分

の復習をした場合です。1時間の講義に対して、その後の1か月間にたった20分弱の復習で、講義の日に覚えたことを、ほぼ忘れずにいられるのです。

さらに、脳は「出会う回数の多い情報」を重要とみなします。そして、重要とみなした情報を忘れなくなります。

つまり、英単語の勉強はまとめてやらず、敢えて 少しづつ 日にちをかけてするのが効果的なんです。


他にも有名なものに、 「エビングハウスの忘却曲線」があります。こちらは無意味な文字列を記憶し、20分後、1時間後、1日後… にもう一度覚えなおす時に、どれくらい短い時間で覚えなおしが出来るか(記憶の節約率)を示したものです。1度覚えたことを忘れても、2回目以降は1回目よりも短い時間で覚えなおしが出来るそうです。

この結果からも、復習は時間を空けず、覚えたことを忘れ切ってしまう前にする方が良いということが分かりますね。

次回は、英単語の具体的な覚え方についてご紹介します。