やりぬく力 (2学期中間テスト)

投稿日 : 2023年11月19日

みなさんは、「やりぬく力(GRIT)」という言葉を聞いたことはありますか?


かつてアメリカの公立中学校の教師をしていたアンジェラ教授は、成績が優秀な生徒に共通する特徴は、生まれながらの才能やIQではないことに気が付きました。そして、大学に戻り数年にわたる研究や調査を行った結果、成績優秀者などの成功者に共通する特徴は「やりぬく力(GRIT)」だと結論付けました。

GRITとは
・困難に立ち向かう力 (Guts)
・失敗しても諦めずに続ける力 (Resilience)
・自分で目標を立てて取り組む力 (Initiative)
・最後までやり遂げる力 (Tenacity)

ココテラスで生徒たちを見ていると、本当にその通りだなぁと強く感じます。頭の回転が速く、飲み込みの速い生徒が必ずしもテストで良い点数をとれるとは限りません。間違えずに問題をとけるようになるまで辛抱強く練習できなければ、なかなかテストの点数は上がりません。

その一方で、覚えるのに時間がかかったり、複雑な問題の理解に苦労したりする生徒でも、何度も問題を解き直し、確実に出来るようになるまで頑張れる子は驚くほど良い点数をとったりします。なかでも、中学校の定期テストではこの傾向が強くあらわれます。

先日の中間テストでは、特に中学1年生の頑張りが目をひきました。ココテラスでは、定期テストの2週間前から「頑張るウィーク」となり、ココテラ生は全員通い放題となります。中学2,3年生はもちろんのこと、1年生も多くの生徒が毎日テスト対策のためにココテラスに通ってきました。

そして、提出課題が終わった後も、出来ない問題が出来るようになるまで何度も問題演習に取り組みました。1年生にとっては中学に入って3回目の定期テスト、また夏休みに頑張った成果を発揮するテストでもありました。つい数か月前までは小学生気分が抜けず、なかなか勉強に集中できなかった生徒も「5教科で〇〇点以上をとる!」と目標を立て、集中して勉強に取り組む姿をみて、子ども達の精神的な成長を感じました。

その結果、中学1年生では5教科合計の平均点が下がる中、前回のテストよりも50点以上UPした生徒が5名、各教科85点以上でもらえる高得点賞を複数教科で獲得し、今回のテストで初めて5教科合計点が400点を超えた生徒が2名いました。

もちろん結果も大事ですが、それ以上に定期テストの度に自分と向き合い、目標を立て、その目標を達成するために最後まで頑張り通す、その繰り返しが子供達の「やりぬく力」を鍛えてくれると信じています。そしてそれが将来、それぞれがなりたい自分になるための大きな力となってくれることを願っています。