投稿日:2020年9月24日
前回は、一度覚えた英単語を忘れにくくするには、「復習のタイミングと回数」がポイント、という話しをしました。
今回は、英単語の具体的な覚え方を2つご紹介します。
英単語の具体的な覚え方
・イメージで覚える
・声に出して覚える
イメージで覚える
昔から大量の情報を短期間に覚える技術として『イメージ記憶術』と言われるものがあります。覚えたいことを写真やイラスト、映像などのイメージに変換して記憶する方法です。英単語を覚える時にもこの記憶術が使えます。
例えば、「料理をする=cook」、「読む=read」、「歌う=sing」という単語を覚える時、日本語を英単語に訳すのではなく、それぞれのイメージと英単語を結び付けて覚えます。
日本語を覚える時も、実際の動作やモノをみて、一つずつ言葉を覚えましたよね?英単語も同じです。
中1の英語の教科書「SUNSHINE ENGLISH COURSE 1」の巻末付録にアクションカードがついています。動作を表す主な英単語とそのイラストが書かれたカードです。まずはそういったものを活用してみましょう。
もし、単語の日本語訳を見てもイメージがはっきりしない時は、例文を参考にするのもお勧めです。学校の新出単語であれば、教科書に例文がありますし、辞書にもたくさん載っています。
例えば、「too」という単語の場合、日本語では「~も(また)」と訳されます。ただ、これだけではイメージがはっきりしませんよね。そこで例文を見てみます。
「I like swimming. I like fishing, too.」「I’m hungry. Me too.」
「私は水泳が好きだ。魚釣りも好きだ。」 「おなかがすいた。私も。」
こうやって例文を見ると、単語の意味が分かりやすくなりませんか?
声に出して覚える
さらに、英単語を記憶するときは、自分の声で読み上げながら記憶するのが一番ということが、カナダのウォータールー大学の実験でも確認されています。
この実験では、4種類の方法で、参加者にランダムな単語の一覧を記憶させ、成績を調べました。最も多くの単語を覚えられたのは、「単語を自分で読み上げた」参加者でした。そして最も成績が悪かったのが、「単語を黙読した」だけの参加者でした。
- 1位:自分で声に出して読み上げる
- 2位:自分が読み上げた録音を聞く
- 3位:他人が読み上げたものを聞く
- 4位:単語を黙読する
もともと人間は、目で見た情報よりも耳で聞いた情報の方が記憶に残りやすいそうです。さらに、「自分の目でみて」、「自分の口で発音して」、「その音を聞く」ことで、ただ見て覚えるだけより、何倍も記憶しやすくなります。
覚えたい英単語をイメージに置き換えたら、英単語を声に出して言いながら覚えましょう。
山梨県の公立高校の英語の入試問題では、100点満点中の約30点がリスニングです。音読は、記憶を助けるだけでなく、聞く力を鍛えるのにも効果バツグンです。
「うーん、そうは言ってもやる気が続かない・・・」
確かに中学生はやることがたくさんありますもんね。
ココテラスでは、生徒のやる気が続くように、塾内で英単語のテストを実施し、覚えた分だけスタンプをもらえる、スタンプラリーを実施しています。
全部埋めれば「中学3年間で習う約1,200語の英単語をやり切った!」という大きな達成感を味わえます。
英語の諺(ことわざ)にも「The first step is always the hardest.」(初めの一歩がいつでも一番難しい)とあります。
まずは「1日5分の学習」と「24時間以内の復習」から。このやり方で覚えられることを実感して、達成感を味わってみましょう。