投稿日: 2020年4月22日
もし、5月6日以降も学校が再開されず、小中学校の臨時休校が長びいたら、学校の成績や、進級、卒業はどうなってしまうの?そんな不安をもたれているご家庭も多いと思います。
そのような場合の対応について、4月10日に文部科学省から通知が発行されています。
全12ページにおよぶ、長い文章なのですが、生徒さんに関係する部分だけをかんたんに抜粋すると、以下のような内容になります。
- お休みが長期化する場合、教師は宿題を出すなどの家庭学習を課すこと
- 教師が家庭学習の状況や成果を確認し、成績をつけることが出来る
- 登校再開後、家庭学習の成果が確認できるなどの場合、当該内容を授業で取り扱わないことが出来る
- 臨時休校等の理由で、やむを得ず登校できない場合でも、進級、卒業ができるように配慮すること
ここに書かれているのは、「もし臨時休校が長期化したら…」という場合のお話しです。ですが、ココテラスでは本当にそうなってしまったとしても、生徒さんが学習につまずくことがないよう、順次新学年の予習を開始しています。
事態が収束し、一日も早く以前のような生活に戻れることを願っています。
文部科学省からの通知の本文と、もう少し詳しい内容の抜粋は下記をご覧ください。
<引用元>
https://www.mext.go.jp/content/20200410-mxt_kouhou01-000004520_1.pdf
- 発行元 「文部科学省初等中等教育局長」
- 宛先「各都道府県教育委員会」及び「各都道府県知事」等宛て
新型コロナウイルス感染症対策のための臨時休業等に伴い学校に登校できない児童生徒の学習指導について(通知)
学習指導に関する基本的な考え方
- 学校及び教師は、感染拡大防止に十分配慮しながら、児童生徒の学習を支援するため、下記のような必要な措置を講じること (※地域の感染状況等を踏まえ適切に判断)
- 適切な家庭学習を課すこと
- 教師による学習指導や状況把握を工夫すること
- 登校日の設定、家庭訪問の実施、電話の活用など
家庭学習について
- 指導計画等を踏まえ、教科書に基づく家庭学習を課すこと
- 教科書と併用できる教材、動画等を活用し工夫すること
- 地域、学校の状況を踏まえつつ、積極的にICTを活用することを求める
- 可能な限り計画性をもった家庭学習を促すこと
学習評価への反映について
- 教師が家庭学習の状況や成果を確認し、学習評価に反映することが出来る(例) ワークや書き込み式プリントの活用、ノートへの学びの振り返りの記録など
登校再開後の指導について
- 児童生徒が学校に登校できるようになった時点で、可能な限りの措置を講じること
- 補充のための授業、教育課程に位置付けない補習の実施、家庭学習を課すなど
- (例) 時間割編成の工夫、学校行事の精査、長期休業の短縮、土曜日の授業など
- ただし、児童生徒及び教職員の過重負担とならないよう配慮すること
- 家庭学習の成果が確認できるなど、一定の条件を満たす場合、学校再開後に当該内容を学校の対面指導で取り扱わないことが出来る
登校できない児童生徒の出欠の扱い、各学年の進級、卒業の認定等について
- 学校が臨時休業中、または学校再開後も新型コロナウイルスへの感染が懸念されるなどの理由でやむを得ず学校に登校できない児童生徒については、登校できなかった日数を「欠席日数」としては記録しない。
- 新型コロナウイルス感染症対策のための臨時休業等に伴い、やむを得ず学校に登校できない状況にあった児童生徒の進級、卒業の認定は、弾力的に対処し、不利益が生じないよう配慮すること